2019.05.08 Wednesday
夜のお散歩のあとに居酒屋「たこたこあがれ」(浜松市中区)
車社会で生活していると「ちょっとそこまで」さえも車で行こうとしてしまいます。
でもね、実は歩くのも好き!
町をぶらぶらお散歩するのは健康のためにも良いし、なによりも町のことを深く知ることができますもんね。だから、BS放送で放送している『世界街歩き』の類の番組はついつい見入ってしまいます。
(浜松駅南口の近く。200メートルほどの短い商店街)
浜松では昼でも夜でも時間さえあれば、お散歩してきました。昼のうちに歩いて見知った道を夜、あらためてぐるぐると歩く・・・・って感じでした。
(二度見、必須。)
すっごくアイキャッチになっていたこの笑顔。本物のオレンジが灰皿の上に。柑橘類は臭い消しになるから、消臭対策で置かれているんだと思われますが、クスっと笑える似顔絵にユーモアを感じます。
(ベランダの壁がユニーク)
この日は主人と一緒にぶらぶらとしつつ、ここがあーだ、あそこがこうだと言いながら、ぺったんぺったんと(爆笑)二人で歩きました。でもって・・・・・・
まぁ〜、こういうところに吸い寄せられちゃうんですよねぇ(笑)。
魅惑的な居酒屋さんを見つけてしまうと入らずにはいられない。忘れていましたが、都会の夜さんぽは、誘惑だらけですよね。
(「誘惑に負ける」の図)
ビールじゃなくてハイボールなんぞ頼んでいるあたりに私たち夫婦が感じた罪悪感がにじみ出ています。
お通し
お豆腐に味噌。砂糖がパラパラッとかけられています。
キリンビールのラベルの歴史100年間を見つめながら、白もつをつつきました。
ネギ玉に・・・
山芋ステーキ
とろふわな山芋がジュウジュウしたテッパンにのせられてきました。胃腸にやさしい山芋を選ぶところに、体への気遣いがギリギリ感じられますね(笑)。
お店の大将が「写真を撮って、いっぱいSNSに載せてね!」とおっしゃっていたので、お客さんたちの顔が入らないように店内も撮影させてもらいました。
大将は72歳のおっちゃん(と、みんなに呼ばれていた)。「たこたこあがれ」は今年で43年目になるんだそうな。
めちゃくちゃお客さんのことを観察しているから、お客さんにかける言葉に無駄がなくって、スマート♪飲みに行くだけで接客の勉強になりそうです。
カウンターのお隣は若い常連さんだったし、奥の席は西日本からのツーリング御一行様だったし、おっちゃんの優しそうであったかいお人柄が人を引き寄せているんだなぁ、って思いました。
(おっちゃん......いくらなんでもシール貼りすぎでしょう〜、とツッコみたくなる入り口付近(笑))
「私がね、”これだけは!”って守っていることがある。まだ時間、だいじょうぶ?」と私たちが引き上げる時間を気にしてくれつつ、せっかくなので聞きたくなりました。
「ひとつめは、不機嫌な顔を人に見せない、見せたら犯罪。人の悪口を言わない、言ったら殺人。自分の愚痴を人に言わない、言ったら自殺。」
”殺人”やら、”自殺”やら、ちょっとカゲキというか、物騒な言葉が並びましたが、これら三つの事を守るには、自分を律する意志の強さがないとなぁ・・と、心に残ったのでした。
「営業やってるお客さんに、そうやって言ったらね、”俺らがこの店でしゃべることが無くなるやん〜〜〜”って言われたよ」
確かにね(笑)。
「大将、これ全部守るの、なかなか難しいよ!」
と言ってみたら、
「おっちゃんだってこの三つを守れるようになるまで何十年もかかったよ」
と。
きっと、それがそのままお店の歴史になったのですね。
もし、浜松に行く機会があればぜひ「たこたこあがれ」へ大将に会いに行ってみて下さいね。むやみやたらとは話しかけてくることはなく、タイミングを見計らってくれます♪
優しい大将の笑顔に心がほぐれましたー!また来るね。
たこたこあがれ
住所:静岡県浜松市海老塚2丁目2‐15
電話:053‐456‐2595