小池真理子さんの最新エッセイ『感傷的な午後の珈琲』

 

 

今朝は寒かったですね〜。これら、ずっとこんなふうに寒い朝が続くんでしょうね。でも、早起きしたらこんな景色に出会えました。

今朝(12月6日)の午前40分ごろの富士山です。朝日に富士山が照らされて、美しい紅富士に。そこへ、これから富士山の向こう側に沈みゆくお月様。太陽がのぼっていくにつれて、紅色が冠雪の白色に溶け込んでいって・・・・・・・

 

 

こんなふうに、いつもの富士山のすがたになりました。お月さまも、富士山の右側へ転がるように見えなくなりました。紅富士だったのはわずか20〜30分くらいのあいだでしたよー。早起きすると、こういうことがあるから嬉しいですね。

 

さて。

 

「新刊」と呼ぶには、もうはばかられてしまう時期ですが、9月に発刊された小池真理子さんのエッセイ『感傷的な午後の珈琲』を読みました。

小池真理子さんの周りで起こった、ここ10年間の出来事が随筆としてまとめられています。昭和三十年代に過ごした少女時代、そのころのご両親の様子。うってかわって、病気を患い、看取るまでのこと。唱和30年代と21世紀の現在・・・・。時空を自在に往復しながら、小池真理子さんを取りまいた日常が表現されていましたよー。

 

文章ひとつひとつは、考えや思いをはっきりとした述べておられて、どこからどう見ても随筆そのものなんですが、ぽわん、とした読後感は、小説を読み終わったときのそれと似ていました。なかなか物語の世界から抜けきれない、あの気持ちです(どの気持ち!?)。ひとつの世界観を丸ごと体感できるようなエッセイでした。

 

繰り返し読みたくなる良書です。”読書の秋”の季節はもう終わったけど、私としては、冬こそ(寒くて部屋にこもるため)読書の季節。もう、何冊か買い込んじゃいましたー。おもしろい本に出会ったら、ちょくちょくブログでも共有させていただきますね。

 

さて。

 

では、料理中の煮もの(ぶり大根)の様子を見てきますか。

 

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