偶然、出会った「百椿図(ひゃくちんず)」@根津美術館(東京・表参道)

たまたま入った展示室で見かけた「百椿図(ひゃくちんず)」に魅入られてしまいました。本当は、狩野派の絵「墨と金」の特別展示を観に来ていたはずだったのに、その印象がぜんぶ飛んじゃったくらい!

 

絵の前から動けなくなる・・・・。んーーー、幸せな瞬間ですね!なかなか、そんな瞬間って訪れないけど、根津美術館で毎年公開されている「百椿図」を前にしたときに、その美しさ、画からあふれでてくる楽し気な雰囲気に魅了されました。

 

絵のほんの一部ですが、根津美術館のオフィシャルページに掲載されていました。

http://www.nezu-muse.or.jp/jp/collection/detail.php?id=10701

 

《こちらは百椿図(ひゃくちんず)の図録の表紙。中を撮影してご覧にいれられないのが残念です。》

 

絵巻物になっている百椿図の長さは、本之巻も末之巻もそれぞれ約11メートルあります。残念ながら撮影は不可なので、その圧巻の様子は実際に行ってご覧いただくよりほかはないのですが、この絵の長さにびっくりしました!

 

それから、絵から伝わってくるわくわく感も感じました。多彩なフラワーアレンジメントとして描かれていて、雑誌のページをめくっているような軽やかさがありました。

 

花瓶にさす、籠(かご)に入れる、ちりとりの上に置く・・・・。アレンジだけにとどまらず、扇子や団扇の上に描かれた椿も描かれていて、ずっと見ていたくなります。

 

上野にある、国立や都立のおおきめな美術館・博物館の迫力も好きなのですが、東京にはこぢんまりとした私設美術館がたくさんあります。そんなに広くないので、ちょっとしたすき間時間に立ち寄ることができますよ。あと、あんまり歩きたくないときもおすすめ(笑)。

 

根津美術館 http://www.nezu-muse.or.jp/

住所:東京都南青山6‐5‐1

電話:03‐3400‐2536

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