それって本当に”プラチナ”!?

 

今年の始めに小説を読んでいたときのこと。「彼女はプラチナの指輪を着けていた」という表現を見て、「・・・・ん!?」と思いました。前後の文章を読みかえしてみましたが・・・・・・

 

主人公の男性が一見して「プラチナだ」と判断している場面でした。でも、宝飾品に接している人たちは、必ずこう思うでしょう。

 

ちょっと待ったぁ〜♪

 

と。さらに、こう思います。

 

それって本当にプラチナですか?

 

と。

 

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だって、だって、ほら?この三本の指輪は、左からシルバー、プラチナ、ホワイトゴールドですが、パッと見は同じに見えますよね?どれがどれだか、判別はつきにくいのが通常です。

 

特に新品はピカピカしているため、ますます同一に見えちゃう・・・。なので、小説の主人公に「そんな、パッと見で”プラチナ”とかわかるわけないやろーー!!」とツッコミを入れたくなるわけです。

 

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上から見ても・・・・・、うん、やっぱり、どれがどれだか、判別がつきにくいですね。

 

じゃあ、シルバー、プラチナ、ホワイトゴールドは何が違うの?簡単に、3つに絞ってご案内してみます!

 

【1.お値段が違う】

ハイ、いきなり生々しくって申し訳ありません(笑)。でも、事実として、シルバー・プラチナ・ゴールドだと貴金属としての価値がぜんっぜん違うんです。

希少性はプラチナが一番高いのですが、市場価値(相場なので、日々変動しますー)は2018年3月16日時点でいうとゴールドが一番高いんですねー。シルバー63.5円、プラチナ3,609円、ゴールドは4,896円なので、プラチナの市場価値はシルバーの約55倍ですし、ゴールドにいたっては70倍以上も!ほんとうに、素材の価値が全く異なります!

 

【2.色が違う】

新品の状態だと、ほんとうにわかりません。でも、時間が経つと、プラチナが最も白い輝きを持っています。ホワイトゴールドはやや落ち着いた色味で、シルバーは変色しやすいのでもはや銀色を保っていません。

ただ、ホワイトゴールドに関しては、技術力が上がっているので、プラチナのような白い輝きを実現しているホワイトゴールドもあるんですよ。NIWAKAのホワイトゴールドは「プラチナゴールド」と呼ばれているくらい!とっても美しいです。

 

【3.プラチナはほとんど変色しない】

プラチナの良いところは変色しなところ。ホワイトゴールドは、最近の高い技術のおかげで変色しにくい工夫がなされているとはいえ、プラチナに比べるとまだまだです。シルバーはお手入れを怠るとすぐに変色してしまいます(でも、それが味わいのひとつとなってジュエリーに愛着がわく場合もありますよ)。

 

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《リングの内側には、素材の種類と素材の純度をあらわす刻印があります。キヘイの場合は、造幣局の検定印が刻印されていることも!》

 

もし、奥様や彼女が「シルバーリングがいいな」とサラッと言われたとしても、本当に意味するところは「シルバーの色をしたリング」のことを指しているのかもしれなくて、実は「プラチナリングがいいな」って言っているのかもしれませんね。

 

ちなみに、宝飾店のお店の人たちがどうやって貴金属を見分けているかというと、見た目、刻印(もしくは検定印)、そして重量です。最終的な見極めは専門業者へ持ち込んで、専用のマシンにかけて調べてもらうのですが、おおむね刻印でジャッジしていますー!

 

そして、最後に「じゃあ、どの素材を選べば良いの?」ですが、これはお好みです!そして、宝飾品の用途によって、ご提案も色々になってきます。

 

結婚指輪のように「何十年にもわたって、毎日身に着ける」ということが前提になっているジュエリーの場合は、プラチナやゴールドをお勧めしています。冠婚葬祭時に着けるアコヤ真珠の留め金はシルバーです(ゴールド素材は仏事の際には身に着けないのがマナーであるため)。

 

気軽にブローチを楽しみたい方には、シルバー素材に宝石をちりばめたデザインが人気ですし、高品質な宝石はプラチナやゴールドにセッティングされます。

 

なんか、小説の話から飛躍しましたが(笑)、こんなに長いブログを読んでくださってありがとうございます!もし、ジュエリーの素材について「実際に見てみたい!」と言う場合は、ぜひヤマトヤ御殿場本店へお越しくださいね!

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