2016.08.26 Friday
旅の最後は、火口を見にいく
旅の最後、印象的だった光景があります。
薬湯と呼ばれる酸性のお湯を楽しむことのできる塚原温泉で見た火口の光景。
以前、ここに来たことのあるという主人が、連れてきてくれました。
「そのときは火口に近づけなかったけど、今は行けるかも」
とのこと。
夏ということもあり、人の気配がなくて、静かな場所でした。
塚原温泉近くの火口。
まるで外国の景色のようで、 アフガニスタンかどこかの、水の気配のない、カラカラに乾燥した地帯の景色。
火口からは、絶えまなく湯気が立ち昇っています。
地球の力強さを感じることのできる場所ですね。
強い酸性のおかげで、岩の色が独特な色へ変色していました。
ちょっと曇りがちになってきて、霧もでてきて、わびしさ満点。
松尾芭蕉が俳句とか読んでそうだなぁ。
そういえば、軽井沢&草津温泉に行ったときも、
刑事(=主人)が不思議な場所に連れていってくれました。
そこは、あと一ヶ月でダムの底に沈んでしまうという、群馬県の温泉街。
人はおろか、動物たちの気配がなくて、ほぼ廃墟でした。
コンクリートとブルドーザーばかりで、一切の生命の気配を感じられない場所だったのに、
ひらひらとモンシロチョウが飛んできて。
太陽光がさんさん降り注いでいた奇妙な空間でした。
このときは、一軒だけ営業していたお風呂屋さんの温泉に入ったのでした。
「この空間も、露天風呂から見える景色も、一カ月後はダムの底に沈むのかー」
・・・そう思うと、不思議な気持ちになりました。
いつも、旅の途中で「あっ!」と行きたい場所を思いつく主人。
これが、毎度のようにおもしろい場所が多いんですねぇ。
なので、毎回、ついていくことにしています。
そういえば昨日、スーパーアオキに行ったら、コスモスの花が咲いていました。
うすいピンクや、強いピンクで咲いていたコスモスたち。
”もう、秋ですぞ。”
そう言われている気がしました。
夏のおわり。
さびしいなぁ。