2017.05.29 Monday
宝飾業界のギョーカイ用語
本部勤務6日目。
ただいま、絶賛、デスクワーク中・・・・。
チームワークが欠かせない店舗ワークと違って、
一人で黙々と仕事に取り組む時間が多いデスクワークです。
でも、お客様や、社内の人にお手紙を書く時間が
グッと増えたのはうれしいことです♡
皆さま、おはようございます!
このあいだ、淡路島でお洋服屋さんをやっているまちこさんが、
アパレルのお店あるあるな隠語やギョーカイ用語について
書かれていました。
『これもギョーカイ用語でしょうか?』
http://ameblo.jp/orpheusstyle/entry-12277537222.html
「あんこ」「たま」「ピストル」「遠方」・・・・・
お洋服のお店ならではの用語&隠語が紹介されていて、
読んでいて、おもしろかったです。
「あんこ」なんて、なるほどなーーって思いました。
そしてふと・・・・・
宝飾業界にもあったっけな・・・・?
ということで、ギョーカイ用語をいくつか思いついたので、
書いてみようと思いまーーーす!
あと、書いているうちに気づいたことがあるのですが、
ギョーカイ用語、専門用語は接客中には使わないというのが基本なのですが、
時と場合によっては・・・・・・
お客様へのご案内のときに欠かせない専門用語
というのがあります。
たとえば・・・・・
宝飾の場合、接客中にお客様からよく言われるのが
「商品が全部、同じに見えます」
っていうお言葉。
特にアコヤ真珠のネックレスなんかだと・・・・・
・・・・・・。
確かに同じに見える!!!
かもしれません。
でも、実際はこの2枚の写真に載っている11本の真珠のネックレスは
全て違う色なんです!!!
さらに・・・「テリ」「連相」「エクボのでき方」においても、
全て違うんですよ〜〜〜。
そして、その違いを吟味しながら「ご自身にベストな1本」を一緒に見つけていくためにも、
お客様へのご案内の際に、専門用語を使いながらのご案内が欠かせません。
「テリ(=真珠の光沢感のこと)」
「連相(=真珠が連になっているときに色の揃い具合のこと)」
「えくぼ(=天然真珠にあるキズのこと)」
さらに、鑑別書に記載されているランク、例えば・・・・
「花珠(=真珠のランクのこと)」
「天女(=真珠のランクのこと)」
も、必ずお客さまにご案内します。
そうすると、感覚の鋭いお客様だと数分もすれば目が慣れてきて、
色やテリの違いをおわかりいただけるようになって、
選ぶのがだんだん楽しくなります。
以上が、接客中に必ずご案内する専門用語でした。
では、ここからは、業者間オンリーで使う言葉と、
人によっては「接客中も使うかな?」っていう言葉をご紹介しまーーーす!!!
ルース
これは「宝石の裸石」という意味です。
お店の人同士で、
「本部からダイアのルースが届いたよ〜〜」
というふうに使います。
※これがルース
キャラ目
これは、ダイヤモンドのカラット数のこと。
この言い方は、まずもってお客様の前では使うことはありません。
お客様の前では「カラット数」と言い換えます。
(そのうえで、「カラットとは何ぞや?」のご案内をします)
でも、お店のなかでは、
「ねぇねぇ、それ、キャラ目いくつだったっけ?」
みたいな感じで使います。
ガイ
「ダイアモンド1カラットあたりの値段」という意味。
これはダイアモンドの仕入れの現場で使われるギョーカイ用語です。
「そのダイアモンドって、ガイでいくら?」
というように、使います。
「ガイ価格」を把握することによって、
そのダイアモンドを仕入れるかどうか、決めるんですねーーー。
外来語っぽく聞こえますが、
日本の宝飾業界だけで使われているギョーカイ用語です!
「エーカン(A鑑)」、「ビーカン(B鑑)」
鑑別会社が国内外にい〜〜〜〜っぱいあるので、
鑑定書や鑑別書を宝飾業界内の人がランク付けして、
「エーカン」「ビーカン」って呼んでいます。
宝石は、小売店が「キレイですよ」「キレイですよ」っていうだけでは自画自賛になるので(笑)、
第三者の機関にその宝石を鑑定してもらい、その鑑定結果が記載された鑑別書を取得します。
そして、その鑑別書(ダイアモンドの場合はグレーディング・レポート)は、
宝石を販売するときにお客様にお渡しします。
(すべての宝石にあてはまるわけではありませんが。)
で、仕入れるときにすでに卸売業者さんが鑑別書を取ってくれていることがあるんですねー。
自分が思っていたよりも高い仕入れ価格が付いているなぁ、というときに、
「これ(宝石)に、もしかしてエーカン付いてますか?」
と、尋ねたりします。
ベスト・オブ・ベスト
これは、卸業者さんやメーカーさんが使う言葉で、
「卸せるぎりぎりの価格」というニュアンスです。
「これがベスト・オブ・ベストなんで、勘弁してください〜〜」
みたいに使います(笑)。
「アズキ」「ベネチア」
これは、チェーンの種類です。
「アズキ」と呼ばれるチェーンは・・・・
こんなふうに、アズキの形をしたパーツが連なっているチェーンです。
オシャレで、カラフルで小さめのネックレストップによく合います♡
一方、「ベネチア」と呼ばれるチェーンは・・・・
こんなふうに、すきまがなくて、角度によってしっとりと輝くんです。
「アズキ」に比べると「ベネチア」のほうが耐久性があるので、
ハイジュエリーには、この「ベネチア」が使われることが多いです。
あと、ベネチアチェーンの持っている高級感が、
ハイジュエリーの雰囲気にとってもマッチするので、
ベネチアが好んで使われていますね。
・・・・・ほかにも、色々あるかもしれませんが、
パッと思いついたのが、そんなところでした。
他の宝飾店はどうなんだろ・・・?
弊社と同じかなぁ・・・???